「何もない」ようで「すべてがあった」

― 久高島で思い出した、心の静けさと豊かさ ―


神の島『久高島』へ 呼ばれた人だけが降り立てる場所

「久高島って、呼ばれた人だけが行けるんだよ」
そんな言葉を聞いたのは、ずいぶん前のことだった。


久高島は、琉球の祖神・アマミキヨが降り立ち
ニライカナイ(理想郷)とつながる神聖な地


行こうとすると何かしらのトラブルが起きて
どうしても辿り着けない人もいる場所💦


正直、ちょっとスピリチュアルすぎるかなって思ってた!

でも、実際に島に向かう旅の中で、
その言葉の意味を、静かに、深く受け取ることに…。

沖縄旅行の初日はしっかりと快晴☀️
そしてその夜から…
そう〜久高島にむかう前夜からめっちゃ暴風雨🌀


久高島へ出発する時間にはお天気は回復したのに…
まさかの“高波によるフェリー欠航”

え? 皆んなここまで来たのに…と
一瞬落ち込みそうになったけど
なんだかその出来事すらも「今日はまだ早いよ」って言われたようで
自然と受け入れられた。

代わりに、みんなの希望で本島のパワースポットを巡ることに!
「沖宮」「アマミチュー」「シルミチュー」
どこもひっそりと静かで、空気が澄み切っていて、
まるで“これから神の島に入る前に、心の準備をしてね”と

整えてもらってるような感じが🌱

さぁ〜久高島へ出発

久高島へ行くフェリー

翌朝、再び挑んだ久高島行きのフェリー

今度は快晴☀️
船の上から見える青い海と空が
まるで「おかえり」って言ってくれてるようだったの。

久高島の港に降り立った瞬間
身体の中にスッと風が通り抜けて
思わず深呼吸✨

やっと来られたことより
「今ここにいる」という感覚のほうが大きくて
その時点で、もう心がほどけていくのが分かったー


早速、沖縄Timeのような洗礼を!

誰もいない朝のメーギ浜へ
まさかまさか…
ガイドのおじぃに、いきなり降ろされ2時間ほどの放置!!!

防波堤をお散歩・すこ〜し冷たい海に足だけピチャピチャ
砂浜に横になり、ただただ風を感じ、波の音のsoundで癒しの時間。

ガイドのおじぃとともに、島の神聖な場所を巡る

久高島の深いところまで巡る旅。
中でも、女性しか立ち入れない祈りの場に案内されたとき。

しきたりや儀式をずっと守ってきた島の女性たちの姿に
言葉にならない“敬意”と“祈りの静けさ”を感じた。

そこは「クボー御嶽(うたき)」
久高島で最も神聖な祈りの場として、一般の人は入れない場所
先祖の魂が宿り、普段は草木一本獲る事を許されない聖域
島の神女が祭祀の時にのみ入れるらく、
男性はこの先に何があるのかさえ知らないらしい。

遠くから手を合わせて感じさせてもらった。

そして…神聖な浜と言われている『イシキ浜』へ

浜辺にたくさんあるま〜るい白い珊瑚石には
人々の魂が宿っていて
“絶対に持ち帰ってはいけない”
と言い伝えがあるらしい。

もしも、持って帰ってしまった人にはいろんなことが起こってしまい…
石をイシキ浜に返すためだけに、久高島に戻ってくる人もいるんだって💦
いろんな海辺で過ごした時間も、ずっと忘れられない。

メーギ浜で、足を海に浸して波音を聴いていた時
何も考えずに、ただボーッと空を見ていたあの感覚

イシキ浜で、みんなで走って爆笑したり…
ピサ浜で朝日を見ながらジャンプして写真撮影したり…
シーマシ浜では、親元から離れて学校に通っている子供達がみんなで遊んでいたり…

小さな頃の私が戻ってきたみたいで
なんだか胸があたたかくなった。

「今ここにあるものを、ちゃんと感じてる?」
「足りない」ばかり見ていた心に
久高島は静かにそう問いかけてくれたような気がした🌿

そして夜は…
島の居酒屋で出会った、99歳のおじぃの話。

99歳にして、お刺身定食をペロリとたいらげた後に…

三線を弾きながら島唄を歌ってくれ
沖縄戦の話をしてくれた。

99歳のおじぃは、
唯一島の住民で生き残った3人のうちのひとりだったことを静かに伝えてくれた。

戦争を生き延びたこと、
「よく訳がわからず、ただ必死だった」
「でも今は、後悔のない人生を送れている」
「今、とても幸せだよ」
と語るその姿に
“豊かさってこういうことかもしれない”と
静かに心に響いた…。

街にいると
何かを持っていないといけない気がして
人と比べたり、足りない部分にばかり目が向いたりしてしまう。

でも久高島では、
「何もしない」「ただ在る」ことが
こんなにも心を満たしてくれる🌱

「不足してる…」「ナイナイ」ばっかりに目がいってしまって
勉強したり、たくさんの物を買ってみたり
たくさんの友達を作ったり…
一生懸命、不足しているところに
満たされた感覚が欲しくて
何かで埋めようとして
『満たされたつもり』を感じているだけかもしれない💦

だから…
気づいたら、心がすり減ってる人がたくさんいるのかもしれない。

でも久高島では
海の音、風のにおい、人のぬくもり。

どれも派手じゃないのに
涙が出るくらい心が満たされる感じがあたたかった♡

沖縄のぜんざい(黒糖・白玉・甘納豆)

島の人たちが伝えてくれた【愛の深さ】

私が何より感動したのは、この島の人たちの“愛の深さ♡”

観光客である私たちにも、当たり前のように
刺身をごちそうしてくれたり、
サータアンダギーを手渡してくれたり。
デサートをサービスしてくれたり。
車まで「使っていいよ」って貸してくれたおじぃの笑顔。

どれも「おもてなし」じゃなくて
「ただ、与える」が自然と根付いているような優しさだった。
みんなで助け合い、笑い合い
島全体で生きている温かさと安心感。

ココロ・カラダ・今までの自分

ピラティスとセラピーを通じて、ココロ・カラダを整える時間を持っているけど…
「整える」って生まれてきた自分にゆっくり還ることなのかもしれない。

きっと頑張ることではないんだと思う。
・今ある情報から離れ
・時間という感覚を忘れ
・何も持たずに散歩したりビーチで横になり
・今いる場所を感じきる
それが…
カラダとココロのデトックスに繋がるんだと思う。
・心が軽くなり
・カラダも軽くなり
自然とつながり、生まれてきた自分の「姿」に戻る。
ゆっくりクリアになっていくことで、自分に戻れるのかもしれない。

🌿最後に…
久高島で過ごした時間は、
“ない”と思っていた場所に、“ある”が溢れていた旅だった。

何かになろうとしなくていい。
何かを持とうとしなくていい。

今ここに、あるものをちゃんと感じるだけで、
心って、ちゃんと満たされていくんだって気づいた。

だからもし今、
少し疲れていたり、心がザワついているなら、
ぜひ「静けさ」に会いに行ってみて。

きっとその先に
“ほんとの豊かさ”が、優しく待っていてくれるから🌿

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